飛行機は風が強くなると
運航に支障がでるので
欠航になる確率が高くなります
その理由を順に見ていきましょう!
航空会社の欠航基準
航空会社ごとに
欠航基準が決まっていますが
一般向けに公開されていません
分かっているのは
欠航のカギはこの2つ
・風の強さ
・滑走路の状態
欠航になりやすい状態を
まとめた表です
欠航に なりやすい状態 | ・風が強いとき ・滑走路の横からの風が 風速13メートルを超えるとき ・滑走路が濡れているとき |
・風が強いとき
風が強いときは
台風の接近時が多い
台風が発生すると
天気予報では
中心を囲む2つの円も
一緒に表示されています
内側の円が暴風域
外側の円が強風域
暴風域の方が
風が強くなります
この2つの円の領域に入ると
欠航が多くなります!

風が強い台風のときは
欠航が多いので
台風=欠航みたいな
イメージがついているだね
・強風域・暴風域とは
強風域 | 平均風速が 秒速15メートル以上になる 可能性のある領域 |
暴風域 | 平均風速が 秒速25メートル以上になる 可能性のある領域 |
・欠航の目安
強風域 | 離陸、着陸ができる状態 であれば運航する 欠航になりやすい状態 ・滑走路の横からの風が 風速13メートルを超えるとき ・滑走路が濡れていて 機体が滑る可能性がある |
暴風域 | ほぼ欠航になる 暴風域に入ると 整備業務も困難になる |
強風域で運航できたとしても
条件便での運航になることが多い
条件便の説明は
こちらの記事で解説しているので
参考にしてください
台風に関するマメ知識
・熱帯低気圧と台風の違い
低気圧の領域内の最大風速が
秒速17メートルを境に区別されている
台風は熱帯低気圧が
発達して強くなったもの
領域内の最大風速 | |
熱帯低気圧 | 秒速17メートル未満のもの |
台風 | 秒速17メートル以上のもの |
・タイフーンとは
タイフーンは
台風と同じ意味です
歴史はこんな感じです
もともと 中国で激しい風のことを 大風(タイフーン)と呼んでいた |
![]() |
タイフーンが ヨーロッパ諸国では Typhoonと呼ばれるようになる |
![]() |
Typhoonから台風と 呼ばれるようになる |
サイクロン、ハリケーンの違い
・台風(タイフーン)
・サイクロン
・ハリケーン
どれも熱帯低気圧から
発達したもの
大きな違いは発生場所
発生場所によって
呼び方が3つに分かれてる
・表で確認
発生場所 領域内の最大風速 | |
台風 (タイフーン) | ・東経180度より 西の北西太平洋 ・南シナ海 最大風速 秒速17メートル以上のもの |
サイクロン | ・ベンガル湾 ・アラビア海など ・北インド洋 最大風速 秒速17メートル以上のもの |
ハリケーン | ・西経180度より 東の北東太平洋 ・北大西洋 ・カリブ海 ・メキシコ湾 最大風速 秒速33メートル以上のもの |
・地図で確認

地図をクリックすると
拡大するよ
台風、サイクロン
ハリケーン
東経180度、西経180度
という言い方がされています
東経、西経というのは
ロンドンを基準0度として
東と西に度数で位置を表している
東経180度、西経180度は
基準から真反対の位置
結局、同じ位置になります